ギャラリーOUT of PLACEで開催中の「寺田真由美」展へ。初めて作品を見たのは大阪のアートフェアがまだCASOで行われていた時でした。そして一目でその作品にを魅了されました。
ミニチュアの部屋をあたかも実際に存在しているかのごとく、写真にしています。外から優しい光が入ってきている様子、カーテンが風に揺れている風景、窓に残る雨の粒、それらのものがリアルに再現されていますが、空間に残されているのは虚無感だけ・・一瞬小さい頃のお人形遊びを思い出しますが、ずっと見ていると深い深い心の底をそれぞれに再現された室内に見るような思いがします。
今回はいつものスタイルにさらに外に存在しているかのように見える自然の風景も加わり、ますますそのリアルに存在しない(??)空間が際立っています。もともと立体の作家で途中から写真家に転向されたのだそうです。そのためご自身で作ったミニチュアの立体作品を写真に撮るという作風が生まれたのでしょうか?
欲しいな~寺田さんの作品!!