昨日の続きです。それぞれの作家自体が素晴らしいのに12人も集まっちゃた日にゃあ、、、そんな感じのグループ展
アブストラと12人の芸術家。今日もどんどんご紹介していきましょう!
立花博司の2点は圧巻!キャンバス上にレイヤーを重ねた作品には見入ってしまいます。誰にも言わなかったけど私は勝手に自宅のリビングの壁にあるところを妄想していたのでした。。。
金氏徹平氏の作品の周りでは皆近づいたり遠ざかったり、、、
平面作品にも思えるスライムがモチーフの作品は空中にぶら下がることによりいきなり立体作品に。金氏氏のこの展示見事だった~
同じく金氏氏作品。ガラスの箱の中で不安定に組み上がったガラス片は一切接着固定されていません。それを知ることにより心理的にも不安定になりそれ自体も作品と対峙することだと作家から仕掛けられたような気分。
ネオン管を使った作品で知られる国谷隆志氏の作品は腰をかがめて上を覘きこむことにより初めて文字として認識できます。普通に見てると「あら!きれいな光!」が不自由な姿勢でその文字を読み取ることで「あらあら!」なんです。さてなんのことでしょうね~~~フフフ
こちらも国谷氏の作品。キャンバス上の色や質感をしっかり見ようとするとネオン管の光に邪魔され、ネオン管に目をやるとキャンバス上に目がいかない。すなわち全てが邪魔し合ってる不思議な作品。「光消したらどうなるの~?」私の無茶振りに毎回電源を抜いてくれた田中和人氏。サンキュでした。。。
荒川医氏による具体作家の作品を使ったパフォーマンスビデオは本当に興味深かった。全て本物の作品なところがすごい!(この美術館懐深~い!)いつも教室で具体についての話もしているので生徒さん達もフムフムと自然に鑑賞。普段「好きか嫌いでアートを鑑賞すればいいんです!」なんてお話しますが、キーワードとして美術史の流れや作家の名前を少し知っているだけで更に楽しくなりますね。
12月1日には荒川氏と南川氏によるパフォーマンスが予定されているそうです。必見!
さあ!女の子チームの作品にいきましょう!日本画の作家である管かおる氏の作品にも皆興味津々でした。日本画の技法を用いて抽象のテーマに挑んでいる管作品はこのグループ展にピリリとスパイスを効かせていた感あり。(あ~カンをかけた訳ではありませ~~ん!!!)
特にこの炎と水を作品の中に共存させたこの大きな作品は素晴らしかった!
さて最後に三宅砂織氏の作品です。いつもふんわりとしたポエティックな世界観を感じる(これは私の受け止め方なんですが。)三宅氏の作品ですが今回は作品の中に存在する黒い枝のせいでとても力強い印象。
近づいてみましょう。。。なんとこの線が繋がってアブストラのAに見えると言うユニークな展示なんです!
思えば夏のアートフェアで三宅砂織氏と田中和人氏からちょっと面白い企画を計画してるんだと聞かされ、その後詳しい話を管かおる氏も交えた席でいろいろ教えてもらいました。聞いた途端ぜったいこれは見逃せない展覧会になるはずだとビビビッときて(もちろん参加作家の顔ぶれを聞いただけでもすご!て思った訳だけど)とても楽しみにしていたのですが想像以上!!!
12月16日までの会期ですが、これを見逃すとぜったい損します!!(ホントよ!)
カイロ貼って暖かくしておはこびくださいね!