森の中で開催されている展覧会に出かけてきました。国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに学び帰国した岩名泰岳氏が企画したもので、同アカデミー出身でデュッセルドルフ在住の牧嶋武史氏、真塩かおり氏、レネー・シュピッツアー氏、そして岩名氏の4名の作家によるグループ展です。
タイトル「2つの森」が表わすように、日本の原風景を残しているような南山城村という場所で開催されることに大きな意味を持っているのでしょう。特に岩名氏は生まれ故郷の”土壌”のようなものにこだわって世界へ自身の作品を発信しようと始動しており、今回の試みは恐らくその一歩なのでしょうか?。私なりの変な解釈なんですが、この場合の”土壌”ってワインの”テルワール”的な感じがしてなりません。”自然”という言葉よりなぜか岩名氏の作品には”土壌”って言葉が似合う気がするのです。
さて午後に所用があったためダッシュで南山城村へ。遠いです、、、ほんと。
グニョグニョした山道の中車を走らせ、駐車してから更に20分ほど山道を歩きます。ここはお茶どころ。美しい茶畑を眺めつつ目的地へ。
フ~やっと着いた。。。時間が限られていたのですぐに展示を見せてもらうことに。恐らく廃屋であったような建物の内部に4名の作家たちの作品が並んでいます。
先週に続き古い建物の中での展示風景。(先週気付いたのだが、私はどうも埃アレルギーっぽい。。。)床の間には真塩氏の作品と、、、
レネー氏の作品が仲良く同居中。
お仏壇のあった場所には岩名氏の作品展示中。
岩名氏がドイツ滞在中に制作した本のように閉じられて作品。
レネー氏の遊び心溢れるスペースシップ!彼自身が描いたドローイングでできています。
至る所が展示場所に。。。
そしてこちらは岩名氏の新作。これすごく素敵だった。。。
どの作家の作品も”骨太”な感じがあって、一本筋が通ってるというか、、、(←なんだそれ?笑)私はこういうタイプの作品が大好きなので短い時間でしたが十分楽しむことができました。ただそれゆえにこれらの作品をホワイトキューブの中でもう一度観たいという気持ちを持ったのも正直なところ。(もちろんこの環境・建物で開催している展覧会の意味は別としてですが。)
来週21日までの会期です。詳しくは
こちらで。
OMAKE:帰りに「秋だね~」と柿の木をパチリ。
そんなことしてたら知らない人の民家に入っていってしまい道に迷うところだった。。。