京都正午過ぎ、、、五条の駅からタカイシイギャラリーに向かう道にほぼ日陰なく。あ~あまた真っ黒になっちゃう。。。
でもギャラリーで作品を観ながらスタッフYさんの説明を聞いていると外の暑さなんて吹き飛ぶ感じです。
今回は田村尚子/ジェイ・パーカー・ヴァレンタインの二人展。これがなんともいやはやなんとも~~く~~!(←このブログをご覧の皆様なら、よほど奥村さん感激したんだな、と察していただけるはず)
まずは京都在住のアーティスト田村尚子氏の写真作品。薄ぼんやりしたプリントの中に広がる美しい景色、そして和やかな様子で田舎道をサイクリングする人々。とても穏やかで幸せそうな光景・・・これはいったいどこかしら?(作品の繊細さからきちんと撮れていません。ごめんなさい。)
これらの作品はフランスソローニュの森・ラ・ボルド精神病院で撮られた作品なのだそうです。病院の外と内の風景、患者、スタッフを何年にも渡りドキュメンタリーのように捉えられた瞬間は深く心に残ります。私は個人的に空間的な内外が心理的な内外にたとえられているような印象を受けました。
このシリーズ以外に以前の作品「Voice」のオリジナルプリントも見せてもらいましたが、こちらは「オクムラ的超・ド・ストライク」な作品でいつか提案したいな~~とうっとり。。。
そしてもう一人のアーティスト、ジェイ・パーカー・ヴァレンタイン氏の恐ろしくカッコいい作品たち!入り口の写真作品からぐいぐい引きつけられます。
そして素晴らしいドローイングの数々。線が、、、すごい、、、美しく洗練されていて無駄がない。。。
そしてこんな作品やら・・・
こんなのも・・・(手袋?)これはどんな風に展示されていたかというと。。。
地面にパラパラと、、、心憎いわ、この見せ方。
私がアートに求めるものはいつも言っているように知性と品性。そしてどんなに重く深刻な内容をテーマにしていても美しく洗練されていることが大切なように思います。その方が逆に観る側の心に突き刺さるような気がするからです。(これはあくまで私の意見・・・「現場たたき上げ生涯一コーディネーター」のアート一考察です。)