この一か月で京都は3回目。母と姪っ子の誕生日、甥っ子の七五三をまとめてお祝いするということで私も顔を出すことに。じゃあ、その前にアートも絡めましょ、ということで、まずは本町から移転した児玉画廊をのぞくことに・・地図をみてかなり分かり難い場所と覚悟していましたが、おかけんたさんのブログにたこ焼きやさんが目印とあったので、結構すぐに探し当てることができました。ヒントとなる外観写真を撮ってきましたが、ここはやはり自力で探してみてくださいね、フフフ。。もともと何かの工場跡地らしく、ここなら大きな作品の展示も迫力ありそう。今は垣谷智樹氏の映像作品の展示中。映像を見ながら床から音響効果がズシズシと伝わってくる体感型アートはこういう場所だからこそ楽しめます。
さてその後は開催中の京都アートウオーク2008へ。清水寺、東福寺、二条城の3か所で5人のアーティストの作品が展示されています。時間的に一つしか行けなかったので、悩みましたが二条城会場へ。ここでは2人のアーティストの映像作品が展示されていました。
二の丸御殿台所が展示場所。薄暗い会場の中ではマーク・ウオリンジャーの映像ビデオが流れていました。ロンドンの地下鉄を運転手の視点から見ている作品で、自分がそれを鑑賞している場所とのギャップと相俟って不思議な錯覚にとらわれてしまいます。でも周りにいる人の反応はいたってのんびりしたもの。。「いやあ、これ電車に乗ってるみたいやん!」と受けてるおばさまたちや、「電車だあ~!!」と叫んでる子供達や、現代アートを見るために来た訳ではない人たちの鑑賞の仕方はある意味、正しいのではないかと思います。だってすごく楽しそうですもん。
マット・ゴールデンの通気口や室外機に取り付けられたリボンが風ではたはたと舞う様子ばかり集めた作品も興味深いものでした。風や空気の流れはもちろん目には見えないものですが、これらの作品はその存在を視覚化することで再確認するという段階を追った見せ方がすごく面白かったです。現代アートを古い建造物の中で楽しむイベントはどんどん増えて欲しいですね。