今月のリシェで私がご紹介した展覧会は
Gallery Hosokawaで会期中のグループ展「ほんをさがして」 年代もキャリアも違う5人のアーティストによる本をテーマにした展覧会です。5人それぞれの本への想いがギュッとつまったとても充実した展示内容でした。
入ってすぐのところには藤本由紀夫氏の作品。閉じると「AWAY」開けると「A WAY」 いつも藤本作品にある言葉を見るとその意味を追い求めて他の思考が止まる気がします。
こちらは大御所福岡道雄氏の平面作品。70歳を迎えやるべきことは全てやったと「つくらない彫刻家」宣言をされたという氏の昔の作品ですが、他の若いアーティストの作品の中にあってもみずみずしく新鮮で本当に素晴らしかった。。。もう少しで久しぶりの清水ジャンプをするところでした。写真の写りが悪くてよくわりませんね。私のハートを捉えたのは向かって左の黒の作品です。
何度かこのブログでもご紹介の森末由美子氏の作品。削って削って、石ころのように形を変えた本たち。あなたたちは本当に本だったの???
極めて平面に近い立体作品を追い求めたという切り絵のような柴田精一氏の作品は、その一点一点にそこからイメージする本のタイトルが付けられています。
かなもりゆうこ氏は生活の中にあるささやかなシーンを身近な人々が出演して作り上げていくという映像作品を手がけていますが、今回はもちろん随所に「本」が登場。
今、本の世界は電子書籍の台頭により劇的に変化しようとしています。けれど紙の本から多くのインスピレーションを得たであろう今回の作品を観ていると、もう少しこの流れがゆっくりであること願ったりして、、、なんて思うのは私が「昭和な女」だからでしょうか???